• TOP > 
  • 先輩たちの働き方 > 
  • プロジェクトマネージャ > 
  • AI活用の期待が高まるヘルスケア分野で、新たな価値の創造を

AI活用の期待が高まるヘルスケア分野で、新たな価値の創造を

AI活用の期待が高まるヘルスケア分野で、新たな価値の創造を

Profile

  • 田中さん
  • NECソリューションイノベータ(株)
    デジタルヘルスケア事業推進室
  • 文学部卒
  • 2002年入社
 

2002年に入社後、海外向けの3G携帯電話端末の開発に携わり、その後は国内向け携帯電話、スマートフォンの開発を担当しました。
2014年度からは、新規事業開発部門で、ビックデータを活用したヘルスケア事業を立ち上げ、企画からデータ分析、アプリ開発、販促とあらゆる業務に携わっています。

文学部からIT業界へ。海外チームとも連携して端末を開発

身の回りの様々なことが便利に進化しているその中心には、必ずITがあると思います。パソコンが普及するずっと前から世の中の仕組みがITによって随分進化していることを考えれば、ITの成長は今後もきっと長く続く。そう感じて就職先にこの業界を選びました。文学部出身ですが、理系の仕事に進む同級生は珍しくはなく、もともとパソコンに触ることが好きだったこともあり、IT業界で働くことへの違和感はありませんでした。

入社後12年間は、香港やイギリスなど海外向けのモバイル端末の開発に携わっていました。機能ごとにチームに分かれて開発する中で、私はDRMDigital Rights Management:デジタル著作権管理)の開発を担当していました。DRMはコンテンツの無制限なコピーや共有などを防ぐための制御機能です。

また当社では、システム開発の一部を海外企業に委託するオフショア開発を行っています。海外向けモバイル端末を開発していたときは、中国にある子会社に機能の開発を委託していました。言語の違いがあるので、中国のSEに要求内容を噛みくだいて説明するのも私の仕事。何人かはブリッジSE*)として日本に来てもらい、私たちと一緒に開発内容を検討し、その結果を中国の開発チームにインプットし、開発を進めるということもしていました。

(*)ブリッジSE:日本企業と海外の開発者を繋ぐSE。ITスキルだけでなく両国間のビジネス習慣や文化を熟知し、間に立って円滑に業務を進める役割を担う。

チームで困難を乗り越える達成感がある

海外向けの3G端末開発から始まり、国内向け端末の開発に移り、スマートフォンの時代が訪れアプリの開発へ、と携帯電話を通して時代の進化を経験しました。発売される機種のサイクルが早く、発売前の現場は相当バタバタ。残業はもちろん、徹夜もザラでした。

当時は大変だった思い出がほとんどですが、あの頃夜遅くまで仲間と一緒に調査をし、不具合を見つけて対策を施し、大きな達成感を味わったことも事実。今振り返ると、若い時に経験した様々な経験が今の自分につながっていると私自身は思っています。

S033_1.jpg

知識も経験もゼロ。2人のチームから始まったアプリ開発

今取り組んでいるのは、AIを活用したNEC 健診結果予測シミュレーションの開発。過去複数年の膨大な健診結果データをAIで分析し、その傾向から将来の健康状態の予測や効果的な生活習慣改善の行動を受診者にフィードバックする、というソリューションです。スタート時、チームメンバーは私と後輩の二人だけ。そして二人ともヘルスケア分野の知識もAIに関するスキルもゼロ。それでも、企画を立ち上げて市場調査をし、ビジネスとして成り立つことを証明する必要がありました。やりがいは大きいですが、ゼロからモノを創り出すことの大変さを味わいました。

まず、「経年の健診データをAI分析することで、その人の属性や生活習慣を基にした将来予測ができるのではないか」という仮説検証を目的に、試行錯誤でデータ分析研究をスタートさせました。社内の医療職の協力もいただき、医学的な観点からも評価を行いながらブラッシュアップを繰り返すうちに、最初は低かった予測精度が徐々に向上。目標としていた予測精度を超えたときに、「この仮説は間違っていなかった!」と確信しました。さらにそこから、分析結果をどのように利活用し利用者に届けるか、システム面の検討も進め、様々な領域のお客様との会話から、ニーズを洗い出し、製品として仕上げていきました。

AIを駆使した新機能で普及・拡大を図る

製品化を果たした今、この製品を広めていく段階に差し掛かっています。今後は、もっと効率的にシステムを展開する方法を用意しなければなりません。

S033_2.jpg

特に営業面。システムの構築は自動化できますが、対人業務は、プロセスを簡単にして手続きをマニュアル化し、誰にでもできる仕組みづくりが必要です。日本中にある当社の拠点を生かし、お客様に対応できるようにしたいと考えています。ただ、やはり初めてヘルスケアに携わる社員にとってはハードルが高く、そこをどう埋めていくかが今の課題です。

展開方法の設計に加え、システムの価値を高める活動も推進する必要があります。今後は、より価値が高まるような機能を製品に搭載していきたいと思います。

これからは、AIが効率的・効果的なヘルスケアの中核に

近年、センサーデバイスの進化などにより、人の身体に関するデータは、以前とは比べものにならないほどの膨大な量を取得できるようになってきました。これまでの技術では、膨大な量のデータを処理することが難しかったのですが、AIの登場によりそれが可能となると考えます。ヘルスケア分野へのAI活用も今後大きく進んでいくと考えています。

私たちが開発しているシステムのキーワードは「効率的・効果的」。健康課題の悪化や改善に寄与する内容は人によって異なります。過去のデータが示す、その人にとっての健康への近道を導き出すことで、効率的・効果的な取組に繋げてほしいと思っています。また、このような情報提供が、いろいろな方の生活見直しに着手するきっかけになれば嬉しいです。

超高齢化社会の到来を背景に、医療費の増大などは社会問題となっており、健康・予防は特に重要といわれています。我々は、ITを用いて課題に対して貢献していけるよう、今後も取り組みを続けていきます。

もう一度行きたい国、アイスランド

私生活の楽しみは、いろんな国を旅行することです。今年は10年に一度のリフレッシュ休暇を取得できる年だったので、今まで行った国で一番良かったアイスランドに家族で行こうと計画していたのですが、コロナ禍でやむなく断念しました。コロナが収束したら、自然が豊かなアイスランドに行って、日本にはない風景を思う存分楽しみたいですね。

S033_4.JPG

「NEC健診結果予測シミュレーション」JISA Awards 2020 Finalistです。

#AI#ビッグデータ#文系出身

この記事をシェアする
  • この記事はいかがでしたか?